惑星スノウに降り立って

激しい吹雪の中、街を歩いていた。

横から吹き付けるというよりも、下から噴き上がってくるような吹雪である。

積もった雪が風によって再び吹き上がり、ボクの身体を足元から、下から上へと凍り付かせてくるようだった。

防寒具の隙間を埋めるようにぎゅっと身を固くして、融雪の効いた道を選んで、歩いていた。

「スマホ」という通信端末を使って、惑星スノウの情報を得ている。

社会情勢、報道、気象情報、がメインで、あとは生きていくのには必要のない情報が下水道のように垂れ流されている。

スクロールしてもこんな情報ばかりで飽き飽きしている。

なにも下水道を否定しているわけではない。

下水道は衛生環境を保つ上では必要な機構である。

ただ、自分から積極的に見にいく物でもないし、それは見えないところに流してほしい。

つまり何が言いたいのかというと、毎日見るような物ではない。

そんな情報なら見ても見なくても、同じだ。

流れていく時間を汚れた物が埋め尽くしていくだけ。

しかしながら、そんな下水道のような垂れ流しの情報を見ていて、気づいたことがある。

それは惑星スノウに限ったことではなく、この銀河全体に言えることなのかもしれない。

人類を代表するような「理性を持った生命体」は、なんらかの欠陥を持ちながらも、「社会という窓」を通して互いに関わりながら生きている。

惑星スノウのダーギン人にとっても同じことが言えると思えるのだが、特にダーギン人の男女には、価値観の「大きな違い」と「大きな分断」がある。

銀河全体、ことさらダーギン人は、男女は理解して協力して生きていけるという教育が幼い頃から浸透しており、スマホでもそんなことが「教育」「常識」「そうあるべきだ」と流れている。

だが、実際に彼らの活動を観察していると、そんなものは虚構に過ぎないのではと、銀河パトロール員のボクは思うのであった。

スマホを眺めていると、今日も政治家のキックバックという裏金の話題や、芸能人のセクハラ、不憫な事件、不条理が溢れ出て、うねり、止めどなく流れている。


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