「不安」という悪魔と契約しない

むかしむかし、あるところにおじいさんとおばあさんがいました。

おじいさんは山へ芝刈りに。

おばあさんは川へ洗濯に行きました。

おじいさんは芝刈りが終わって家路につきました。

すると向こうからお兄さんがやってきました。

「おじいさん、おいしい水が家で簡単に飲めるようになったらおばあさんはよろこぶと思いませんか?ご興味ありますか?」

「おお、たしかにそうじゃな」

「ですよね!いま決めていただければ、水を注ぐサーバーが無料なんです」

「しかし、わしひとりで決めることはちょっと」

「わかりました、でしたら いま決めていただければ、3ヶ月分の水のボトルを無料でおつけします」

「それはお得じゃな、どうしようかのぅ」

「そこまでおっしゃるのであれば、動画サービスも無料で3ヶ月おつけいたします」

「はぁ、じゃあ、ばあさんもよろこぶだろうし、買ってみるか」

おじいさんはいい買い物をしたと思い、家についてからパンフレットをおばあさんに見せながら説明しました。

おわり。

ボクは自営業をはじめてしばらくしてから、気が付いたことがあります。

それは、

だれかを不安な気持ちにさせてまで、商品を売ってよいのだろうか。

それからというもの、商品をおすすめするときに気をつけるようになりました。

それは「不安を煽らない」ということ。

「不安」以外にも、人間の心につけこむ悪魔のような概念があります。

  • 支配
  • 恐怖
  • 否定

こうやって数え上げていくだけでも、身震いしてきます。

自分の身の回りにある広告や営業は、いかがでしょうか?

  • 欲しくもないのに、誰かが欲しがっているから買った
  • 食べたくもないのに、おいしいそうな動画を見て食べた
  • そんなにたくさん着れないのに、同じような服を何着も買っていた

果たしてこれらは本当に自分がやりたいと思って行動したのでしょうか。

もしかしたら

だれかに(あるいは灰色の男たちに)買わされている

ということはないでしょうか。

こうやって落ち着いて考えてみると

資本主義は巧妙にボクたちの生活に忍び寄り

頭の中を支配したり

行動を強制したりして

自分の都合の良いシステムへと

組み込んでいる

・・・とも考えられなくもないな、なんて思ったのでした。

悪魔との契約は、くれぐれも慎重に。

ちなみに

資本主義は悪だ!

と断罪するつもりはございません。

資本主義のことを知っておきながら

そのうえで

自分はどう生きて行こうかなと考えている次第でございます。

おしらせ

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